【10年目企画】みうゼノとモバイルガジェットの10年【PDA前編】

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Windows CEとの出会い

1999年頃新宿のT-ZONEで出会ったPalm Top 110*1秋葉原で出会ったLibretto M3*2、当時PC雑誌で盛んに取り上げられていたVAIO C1やLibretto ff、チャンドラなどのミニノート群は私の物欲を大いに刺激した。しかしまだ私は学習塾に通うような年齢だったので、せいぜいウインドウショッピングを楽しむ程度が精一杯だった。


そんなある日家にMobile Gear MC-CS12が来る*3。私はこのおもちゃを最大限活用してやることに決めた。Windows CEはPCコンパニオンというコンセプトの機械で、機能的にはキーボード付きの電子手帳なんだが、加えて単体でもモデムや赤外線による通信が出来るのが特徴だった。立派にPocket Internet Explorerもバンドルされていて、Web閲覧も可能だった。しかし試しにグレーの公衆電話でチャレンジしてみたところ、10円ではYahooのトップページすらまともに表示しきらなかったような覚えがある*4


Windows CEはさながら電子辞書のようでもあり、電池が長持ち*5して小さかったので学校生活にマッチする存在だった。しかしいかんせんMC-CS12は旧式すぎた*6ので、ついに自分で新しいマシンを買うことを決断した。それがCASSIOPEIA A-60だったのだ。前置き長い。
a_60
このスリムなボディは今見ても古さを感じさせない。単3電池2本で25時間駆動。このサイズにしてCFカードPCカードのダブルスロット。しかしメモリと記憶領域があわせて8MBしかないという、慎ましすぎるスペックが制約を生んでいた。このサイズの後継機が出ればなぁ! と当時思ったもの*7です。最近、ポメラVAIO type Pなどのキーボードマシンが復権してきてうれしい限りです。

Windows CEの活用

当時の様子はここに記録されてます。当時は日付をつける習慣がなかったので、細かい日付は不明ですが2000年頃だと思われます。カスタマイズして遊んだり、H"で通信して掲示板を巡回したり、スケジュール管理したり、レビューを書いてみたり、当時友人と進めていたゲームの設定、シナリオ案を考えてみたり、とそれなりに活用していました。もちろん電子辞書としても。


そして自分のwebサイトを開設したことで、その更新が大きな目的の一つになっていきます。その後バイトを始めて、Jornada 690を買ったりします。今から見ると本当に過ぎた買い物だったと思いますねw 

*1:Windows3.1が動く。UMPCそのものだが、10年早かったか。

*2:リブレットのドコモモデル。今思えばネットブックイーモバイルのセット販売の先祖みたいな存在である。10年早かったか。

*3:父親が中古入手したものの使いこなせなかったパターンのお下がりである。選択基準としてはおそらく値崩れしていて母親バレしないサイズだったからだと思う。

*4:公衆電話で通話以外の事していると、後ろに人が並ばないか気になってしょうがないんだよね

*5:単3電池2本で公称25時間駆動

*6:Windows CE1.01JはCE2.0以降と互換性が乏しく、ソフトウェア資源が限られていた

*7:カシオはこの後FIVAというミニノートとキーボードなしのPs/PC、PocketPCを後継に、キーボード付きのCEマシンは終息。