日産リーフをレンタルした!(上)驚異のEVリーフすごいぞでも寒いぞ編
この仮面ライダーはショッカーの改造人間である みたいな解説のCMすごい好きです。
技術の日産 販売のトヨタ なんて言葉もあったように日産は本来すげぇメーカーなんですよ! GT-Rとかエクストレイルとかほら。子供の頃HICASとかATTESAとかすげーとか思ってました。*1
エコカー戦略でハイブリッドに見切りを付けて*2ディーゼルとEVっていう(日本では)微妙どころを攻めたせいか微妙感漂ってますけど。
そこでリーフですよ。使い物になるEVを出せば、一発逆転じゃね?
もう散々もったいぶって昨年末に出したけど、実際どうなの?
なんかレンタカー店舗への配備だけは着々と進んでいて、なんと群馬でも借りられるって聞いて早速借りてみたよ!
見た目は普通
やっぱ初代インサイトとかプリウス(2代目・3代目)とかの形のインパクトは大きかったなー。リーフは普通のハッチバックを「ぬめっ」としただけにしか見えないよなー。知らない人に向けてマツダ・アクセラと比べて、どっち?ってやってみたい。
乗った感じ
公式ページ インテリア
電源ボタンを押すとメーターやディスプレイの電源が入る。とても静か。静かすぎてエンジンがかかってないよあれ? ってなるが、エンジンはないんだって。といってもプリウスとかエスティマ・ハイブリッドとか、トヨタのハイブリッドカーに乗ってる人には新鮮みがないかもしれない。
メーターのデザイン。左がリーフ。フルデジタル。真ん中はPalmぐらいの解像度のディスプレイになってる。速度計は分かれていて、ハンドルの上側から見える(写真では見えてない)。 (右は初代インサイト。フルデジタルだし、雰囲気だけなら負けないw)
まず電気制御式のシフト*3をDに入れる。次にパーキングブレーキ(サイドブレーキ)の"ボタン"を押すと「……カシュ」といって電動でパーキングブレーキが解除される。発進OK。アクセルを踏めば無音でスルッと滑り出す。ウィンカーの音がとても大きく感じるぐらい静か。不気味。
"エンジンかける"ところから、"ギアをDに入れて" "サイドブレーキを下ろして"発進するまで、この一連の動作がぜーんぶいつもと違うので、EVに乗ってるな! という感じ出てくるよね。(ま、プリウスでもそうなんだけどね)
驚異の加速性能・静粛性
リーフのパワーはすごい。馬力は排気量1.5 ℓの普通のハッチバック(ティーダとか)と同じなんだけど、トルクがすごい。モーターは0回転から最高出力なので2.5 ℓの高級車(フーガとか)よりトルクは上になる。試しに30kmぐらいからアクセルを軽く踏み込んでみる。背中をぐいっと押された感じで加速する。CR-Zのスポーツモードもかくやって感じでびゅーんと走るので、普通のハッチバックの形してるのが損じゃない? って思う。それがほとんど無音(わずかにキーンっていうそれっぽい音)なもんだから、速度を良く確認しないとあっという間にスピード違反になってしまう。プリウスやエスティマ・ハイブリッドは、アクセルを深く踏むととたんにエンジンが騒ぎ出すから、ここは明確にEVだけの領域ですね。
パワーと静粛性を高級車の条件にするなら、リーフはその2点はしっかり抑えてるといえるんじゃないだろうか。バッテリーの位置のせいか重心も低いのか乗り味もどっしりした感じで高級感あるしね。
EVは寒がりにはキツイ?
これは借りる時にも何回か言われたんだけど、リーフはエアコンを付けるととたんに航続距離が減る。2割減るんじゃないか。180km→150kmとか付けた瞬間平気で減る。しかも付けた瞬間は暖かくないから、ちょっとだけ付けてすぐ切るって言うわけにも行かない。タイマーエアコン機能とか付いてるんだけど、そこまでせにゃならんか。
2月の朝は寒いんだよ。上着は着たまま乗ったけど、じっと同じ姿勢で座ってるわけで、外歩いてるより辛い。もうダメだエアコン付けたい!
しかしそんな寒がりの自分のためにシートヒーター&ハンドルヒーターが付いてる。これがものすごくあったかくて気持ちいい。普通は高級車じゃないと付いてないけど、EVには必須だなあ。電気の消費もほんのわずかなのがうれしい。でも足下の寒さはどうにもならない…。部屋全体を暖めるエアコンは電気がもったいないから床暖房みたいなシステムが欲しい。
こればっかりはガソリン車さまさまです。ストーブ炊きながら走ってるようなもんだもんなあ。そりゃ暖かいよ。
電気をケチるには?
カーナビのZero Emissionボタンを押して出るメニュー中に現在の消費電力が出せるボタンがある。モーター・エアコン・その他電装品でメーターが出るんだけど
モーター -30〜80kW (マイナスの目盛りはブレーキ時に回生充電するから)
エアコン 0〜6kw
その他電装品 0〜2kW
って刻み。カーナビとかメーターとかその他合わせても0.25kWぐらいしかいってなくて、走行距離に対する影響なんて微々たるもの。ヘッドライト付けても0.5kWにはいかない。ってか80kWってすごいなー。8万ワットだぞ。1000Wドライヤー80個分か。
ちなみに軽くアクセル踏んで20〜30kWぐらい。アクセル甘踏みで惰性走行してる時は0になるし、ブレーキ時にはマイナスになって電池を充電する。エアコンはずっと一桁kWを使い続けるので航続距離に大きな影響が出てしまうのだ。
結局の所エアコンを切るのと エコモード で運転して、速度を上げないで走るのが一番。カーナビ・カーステ切ってまでのケチケチは意味がないことが分かった。シートヒーターも付けたままにすることにする。
エコモード
エコモードでは驚異の加速性能をかなり抑えめにして、ブレーキ時の電力回生を強めにして航続距離を伸ばす事ができる。大体1割伸びる。電車みたいな穏やかな加速感になるし、アクセル離しただけで強烈にエネルギーを回収にかかる。すっごいEVっぽい。新型インサイトのECONモードもこんな感じでケチケチに走るよね。
航続距離、意外と余裕じゃん? 群馬から東京へ!
国道17号を南に走る。藤岡を越えて深谷バイパス 熊谷バイパスと走っていくが、航続距離の減少はかなり緩やか。日頃インサイトやエスティマ・ハイブリッドで鍛えている燃費走行術が役立っているか、はたまた気温の上昇でバッテリーが活性化してきたのか。東京どころか千葉ぐらいも射程に入ってきたぞ。東京に余裕を持って行けることが分かったので、急速充電を試してそれから引き返すと言う作戦にしよう。昼過ぎならディーラーも開いてるし、東京なら充電スタンドもたくさんあるはず。
お昼の12時に秋葉原に着いた時には航続距離60km。なんだ、アキバなら余裕で行けるじゃーん。(まあ充電しないと帰れないけど。)
気分が良くなったのでレインボーブリッジを越えてビッグサイトまで行ってから充電先を探すことにした。
充電スタンド探し!
この充実したネットワーク網があれば、日本全国どこを走っても安心です。
…マジで?
ま、ほとんどが日産ディーラーの普通コンセントである、っていう事実はあるけど、ハンドル(ステアリング)のスイッチを押すだけで充電できる場所が探せるっていう機能もあるし、頑張ってるじゃん? なんてのんきに思ってました。
最初に目指したのはJHFC有明水素ステーション。急速充電コーナーがあるってマークが出てたんだよね。→あれ? そもそも営業してないし。土曜日はやってないの? ってか充電器どこ? 水素タンクはあるけど。燃料電池車用なの? ダメじゃん。
そうこうしてるうちにバッテリー残量警告が出てしまった。残り30km。ガソリン車だと黄色ランプ付いちゃってからさらに20km走ったちゃったぐらいだよ。しかもガソリンスタンドと違って充電スタンドは全然無いんだなこれが。
急速充電じゃないと平気で8時間かかってしまって帰れない。日産のディーラーは予約が要るって言うし… 三菱自動車本社も検索に引っかかるのはウケる。リーフも充電してくれるのかな?
結局無難そうなコスモ石油セルフNEW江東SSに向かうことに。距離は近いので残量的にも平気だ。ちょっと道を間違いつつも何とか到着!
しかし先客が… リーフが停まってるーっ。レンタカーだ。結構走ってる? それとも充電できるところが少ないの? どうやらあと30分かかるらしい。うーん。次行こう次。
日産リーフの充電はご遠慮いただいておりますって書いてあって焦ったが、別の場所(月島地下駐車場)の事らしい。日産のページには反映されてない。ただでさえ少ない急速充電スタンドが使えないとなると、大問題なわけだが… 実際次々に電気自動車が来るらしく、充電が終わった後少しでも停めてると注意されるようなので気をつけましょうね。
バッテリはほとんど空だったこともあり、100%充電には1時間かかるようだ。80%ぐらいまでは30分で終わるから、急ぎの時はそこでやめると効率が良いかもしれない。
ダッシュボードの出っ張りは電池残量を示してたんだね! なんかケータイとかみたいでかわいい。
しかし後で気付いたんだけど、この急速充電スタンドの言う100%っていうのはリーフの残量で言う80%でしかないのだ。うおちょっと誤算。ま、ちょうど帰れるぐらいの航続距離だし、行きの順調な感じから言えばむしろ余裕があるかな?
っていうのは大誤算だったことが後で明らかになる。続く。