NTTドコモ PRIME SH-01C

使っていたSO905iCSサイバーショットケータイの割に画質はそれなり、さらにレスポンスの問題やバッテリー消費の問題からコンデジの代替にはなり得なかった。ただスライドのボディは手になじんでいて、ジョグの操作感も好きだったので2年9ヶ月と過去最も長く使った携帯電話となっていた。SH-01Cは今度こそコンパクトデジカメの代替とするために選択した。LUMIX Phone P-03Cと比較してカメラの操作性は劣るものの、防水機能とWi-Fiのアクセスポイントモードを評価して購入。

カメラについて

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カメラの操作性はシーン自動認識機能と手ブレ補正機能が同時使用不可能な上、シーンモードがメニューの最下層にある点がもっとも解せない。カメラギャラリーボタンもなぜか本体メモリのみを見に行く仕様だし、人物撮影でのみ有効なベストレンジズームと併せて一等地を占有していて辛い。撮影サイズの変更とかそう頻繁に変えるものでもないし、有って嬉しいのはフォトライトのオンオフとAFモードぐらい。実に8個中5個が無駄なボタン。ボタン配置が変えられるようになっていれば… 後はGPSを搭載しているのにExifに記録してくれないのも不満。うっかりブログに自分の住所を公開しちゃう問題があるからか?


と文句は言ったもののビューワースタイルと半押し可能のシャッターボタン、明るいフォトライトを備えていて、撮影のレスポンスは問題ない。画質もラチチュードが狭く、ディテールが埋もれがち塗り絵っぽい画質かな とは思うが、それはデジカメの土俵の上での話であって、ケータイとしては全く問題ない。本職デジカメIXY 210ISは押したらきれいに写る! という安心感はあるんだけど、毎日持ち歩くかと言われればそうではないので、これで主力デジカメの座は奪われてしまったといえる。

DLNAについて

期待していたがいまいち。防水ケータイなのであまりふたを開け閉めしないで撮影データをやりとりしたかったんだが、PC側にただで良いクライアントがない。Windows Media Player 11は表示している画像をダウンロードできない。iPhoneのMedia Link Player LiteやDIXIM DMCではSH-01Cが見つけられない。結局USB経由でコピーしている。クライアント機能は面白いものの必要性が感じられなかった。

アクセスポイントモードについて

128Kモードのみチェックしてみた。ソフトバンク3Gの狭いエリアと劣悪なレスポンスに比べてFOMAすばらしいですね、と言う点では良い。ただしバッテリー消費の問題はいかんともしがたくやっぱり緊急用だろうか。キー長押しで呼び出せないのも残念。

レスポンス

歴史的に遅い?SO905iCSよりは格段に早いのは当たり前。ただ時折入力に付いてこないこともあり、特別良いとまでは感じられない。またずっと電源を切らずに使っているとメモリリークで動作が重くなるようだ。Fは自動で端末を再起動してメモリを解放する機能が付いてるそうだが(ある意味開き直った機能だな)、ソフトが共通のSHにも必要だと思う。

その他

防水端末なので卓上ホルダ(充電台)が標準添付なのは良い。が、もう少し薄くできなかったのだろうか…。もしくは防水のふたを開かずに使えるUSB機能が付いているとか。しかし卓上ホルダは使わない人がかなり多いようなのでここにコストをかけるのは無理ですかね。

あとはiコンシェル便利。iチャネルのテロップうざい。おサイフケータイ利用時にバイブ動作してくれないのは残念。

今期のドコモの端末について

熟成はまだまだこれからなAndroid携帯に対して、完熟の域にある従来型の端末は要注目ではないか。また冬モデルの中ではカメラ機能にこだわりがなければF-01Cの完成度と機能満載ぶりは目を見張るものがあると感じた。iアプリiモードの同時使用可やiアプリの音声をBluetoothで飛ばせる事なども注目のポイントだと思う。P-03Cはスペックの星取り表では非対応項目が多くてSTYLEシリーズ+LUMIXの企画端末じゃない? と思う。LUMIXの名に恥じず、カメラの操作性は良い。またマルチコートレンズはうらやましい。SH-01Cは強い光源に向けるとゴーストがでやすい。