お久しぶりです

お久しぶりです。ピーク時はほぼ毎日更新していたこのサイトも、ご覧の通りの更新頻度になってしまいました。もちろん社会人になって時間が無くなったことも大きな要因なのですが、twitterの影響が大きいように思います。たいていの人が興味を持つ内容なら、よりスピーディーで鋭い直感に満ちたコメントを見ることが出来ます。すたったーを見ると始めて今日で1150日目のようですが(一時期より見る時間は減ったものの)依然自分への影響は大きいです。mixiもなんだかんだで影響あります。ここに書く内容は広く世間に公開されていることを念頭に置いて時間をかけて読み返したりして書いていましたが、mixiなら公開範囲が身内だけで済むので推敲する必要があまりないです。そんなに世間様に意見できるようなことがひらめくこともなくなってきたので、ちょうど良いかなと。


さらに大きな理由として自分の趣味の転換というのもあります。自分はいくつかの種類の趣味を10年単位ぐらいで巡回していて、

  • 2000年〜2010年 携帯とかパソコンほか家電一般
  • 1990年〜2000年 ゲーム
  • 生まれてから〜1995年 自動車・鉄道等


と言った感じで巡回してます。最近の自分トレンドとしてはゲームがほぼ完全に終息してさらに携帯&PCが落ち着き始めました。そして自動車を購入したので、自動車に対する興味が過去のピーク時並み*1に盛り返してきています。自動車に関することをライトに書くにはみんカラが適していると思われましたので、自動車関連の事はあちらにまとめようと思います。


最後に自動車を買ったわけと、自動車を買ってみた感想を書いておきたいと思います。

私はなぜ車を買ったのか。

今私は仕事の関係で群馬県で生活しているのですが、この県は免許保有率と車両保有率が並んで全国トップ(昭和40年代から)という自動車社会です。実際高崎の中心以外、車なしで生活するのは困難だとおもわれます。公共交通機関として鉄道はあるんですが、「駅前」が存在しないのと、バスが全然走っていません。何をするにも車が必要で、「運転初心者の事故率が高い」と言うのも、「自動車の運転が必要だから免許を取得した」ということの裏返しだと考えられます。あまりに首都圏が広大で人も多く、情報も文化も独占している(そのうえ大学が首都圏だったのでほとんどの友人も首都圏が生活圏)のでつい忘れてしまいがちですが、東京から100km離れるともう別世界ですね。(一方こういうクルマ社会がこれからの高齢化社会どうなって言ってしまうのか心配ではありますが、それは自分一人の力でどうなるものでもありません。)


実は自分は自転車で通勤できる距離に会社があるので、車が無くても何とか生活できるんですよ。でも、趣味的には絶好のチャンスだと考えて車を買いました。首都圏に住んでいると高額な高速道路料金を払った上で渋滞に巻き込まれないとたどり着けないドライブスポットが、仕事上がりにも気楽にいける距離にあるんです。旅行の出発地点としても中部方面や東北方面へは高速代1000円のメリットをフルに生かすことが出来ます。全国一律でかかる税金や保険料、安くないガソリン代はどうしようもないですが、駐車場は安いし、周りが当たり前のように乗っているので車を持つことに抵抗がなくなりました。

私はどんな車を選んだのか。

というわけで車を買うことにしたんですが、趣味で車を買うのだから趣味性があるクルマが欲しいわけです。自分は子供の頃から車が好きでモーターショウに行ったり、ミニカーを買い集めたり、自動車図鑑が愛読書であったりしました。印象に残っているクルマは初代アルシオーネ、プレリュード、パルサーEXA、Z31フェアレディZセリカXX、3代目シボレーカマロ、ロータスエスプリ… って挙げていくと偏りぶりが分かると思いますww ノーズの低いスペシャリティカーばかりですw バブル時代には全盛を極めたこのたぐいの車も、今や完全に絶滅してしまいました。


そして昨年末購入を検討した時に挙げた候補車サイバーCR-X 180SX ランティスクーペ ZZT231セリカ 4代目プレリュード …ダメだ、自分の時計はやはり10年前で止まっているようだw 新車で買える車は一つもなく、中古で買うにしても価格かリスクが高すぎますw 妥協してアクセラ セダンの20C(ランティスクーペに類似)とか スペシャリティ的な意味でスバルR1… うーん。


そんなことをしているうちにあのCR-Zの市販が近づいてきてこれぞ! と思っていたんですが、予想外に人気も高いのとやっぱりコミコミで300万円は自分には無理とすっぱりあきらめ。CR-Zにあんなに人気が集まるとは思ってませんでした。あれかっこいいんですが、速い車じゃないです。世の中の人はもっと純粋に速くないと興味示さないのかと思ってました。


(しかし実際CR-Zはすばらしいクルマで異世界感満点。絶対的な速度はともかく、演出がすばらしいです。SFっぽさと言う点でロボットアニメ好きは一度はハンドル握ってみて良いと思います*2。)


しかし、あるんです。忘れられた、しかしとても面白いクルマが。CR-XCR-ZミッシングリンクNSXを超えるテクノロジーがつぎ込まれた超高性能車なのに圧倒的な不人気で激安なクルマが。その名はインサイト。といっても189万円の現行インサイトじゃなくて、初代インサイトです。

インサイトとは

現役時代のインサイトにはあまり強い印象はありませんでした。サイバーCR-Xに似ているけど、速くないし、2座だし、難しいクルマだなと言う程度でした。ロードスターS2000のような趣味性にも乏しいし。


しかしこのクルマは本田技研の初のハイブリッドカーとして、今からは考えられないようなコストと手間がかけられた自動車だったのでした。後部のタイヤが隠れているのは見た目だけでもプリウスに負けないためのシャレ(SF感を盛立てるためのハッタリ)かと思っていたんですが、完全にガチンコ。だいたい骨格はフルアルミで外装はプラスチックで出来てるんですよ? 衝突安全ボディにバッテリー込みの重量が820kgしかない。登場当時の技術レベルを考えるとある種スーパーカー状態といえなくもない。


ただまあ、外見はシビックインテグラを足して割った(シビック寄り)ぐらいだし、内装も(当時のホンダのコンパクトカーらしく)激安感漂う感じだし、実用性皆無だし、アコードのSiRが買えるぐらい高いし、街乗りすると乗り心地は悪いし*3、売れる要素が全く見当たらない。CR-Zが技術レベルはそこそこに、凝ったデザインや内装で売る気まんまんなのとはまるで正反対。


しかし不人気車のために価格は安いし、車重が軽くて排気量が小さいから税金も安いし、燃費が良いからガソリンも安いし、希少車でエンスー的な意味でだが趣味性は高い。大きな懸念はハイブリッドバッテリーの寿命だが、これもまだホンダの認定中古車なら3年保証が効く物件が残ってるので解決。

赤いクルマに乗る趣味はなかったんですが、色が選べない程の希少車で、仕方なく赤です。SF度が高いシルバーが欲しかったなあ。
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しかし乗ってみるととても面白いクルマでした。まず座面の低さがスポーツカー並。ステアリングがスポーツカーのS2000と同じ形なんですが、ハンドリングの軽快さだけとってきても、タダの格好つけじゃないと感じますね。あとはハイブリッドシステム。ホンダのIMAっていう形式は電動アシスト自動車って批判的に言われることがあるんですが、それはその通り。しかしそのアシストぶりが顕著でちょっと電気ターボと言って良い感じなんですね。
ハイブリッドカーはエコで終わるな」ってCR-Zのコピーですが、最初からエコで終わって無かったわけだ。*4


一般的に言えば実用性皆無な荷物の積めない2シーターではあるものの、小回りが利くので独身者の下駄的使用には申し分ない。軽自動車と違って高速道路もかなりまともに走る*5ので、一人旅にも向いている。文句を言ってくるのは周りだけなので何ら問題はないといえるでしょう。 なぜ他人の所有物に公共性を求めるのか。 その外圧にたいして空気を読みすぎた結果がミニバンブームなのか? しかし自分はバス(旅客車両)の運転手になるつもりはないのだ。次に買う車もアコードツアラーはあり得ても(遠出するの楽そうだから)、フリードはもちろんオデッセイやストリームでもないと断言する。

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クルマに乗っても、モバイル研究で培われたノウハウは健在だ!

*1:小学生の時モーターショウに行くために一人で飛行機に乗りました。もちろん親戚の手助けあってのことではあったのですが。

*2:テクノロジー的な意味での真のSFはプリウスプリウス派生のスペシャリティなんでしょうけどね。

*3:サスがかなり高速寄りのセッティングになっているからだと思われる

*4:ちなみにECONもノーマルもスポーツもちゃんとあるw 初代インサイトのECONはエアコンの1モードでしかないけどw

*5:一般のコンパクトカーより断然安定している。代償として足が硬すぎるので、街乗りでは乗り心地が悪く感じる。