今年の小さなパソコンについて考えてみる
昨年のEeePCから始まった*1、低価格ミニノート群と、古くはLibretto、さらにVAIO U、LOOX U等と続く日本製ミニノート群、さらにはこれから盛り上がる?であろう、さらに小さなMID系マシン(WILLCOM D4他)と流れは大きく3つあると思うんですが、それぞれ分かりづらいので予想を交えながら整理しなおしたい。
低価格系ノート(例:EeePC) 搭載CPU Atom(Diamondville)
安かろう悪かろうのパソコンがどれだけ売れるのか? → 意外に売れちゃいましたっていうのがEeePCで証明されたので開拓された領域。EeePCがたまたま小さかったのでモバイル用途にも使えるけれども、コンセプトとして「安いこと」が至上命題なので、低価格デスクトップ(Nettop)にも用いられる。バッテリ効率は悪いので、バッテリは大きめでやや重くなる原因になる。
またインテルとしては「安いパソコンで十分じゃん!」っていうことに気づかれてしまっては困るので、出荷量は絞り気味で、出荷したいベンダーはたくさんいるようだが、すぐには発売できないメーカーも多い。日本メーカーから出る可能性は低い気がする。
小さめのノートとしてはEeePCやMSI WindNoteが該当しますね。
◎価格帯:6万円〜
○液晶:8.9インチワイドSVGA〜
◎搭載OS:Windows XP
○ストレージ:HDD又は小容量のSSD
○重量:約1kg前後〜
△バッテリ駆動時間
高価格ミニノート系 搭載CPU Atom(Silverthorne)
おそらく日本勢はこちらで登場するんじゃないでしょうか。電力効率が良いのでバッテリを小さくして軽くしたり、バッテリサイズがそのままなら超長時間駆動のマシンが作れるでしょう。
タッチパネルが着いたり、液晶の解像度がサイズの割に高精細だったり、SSDが大容量だったり、拡張ポートが豊富だったり、ついワンセグが着いちゃったりと、何かと高性能で価格が高くなります。OSはもちろんVista。Centrino Atomを構成するUS15Wにメモリが1GBしか載らないのがもう一つの悲劇の引き金な気もする。
△価格帯:9万円*2〜
×搭載OS:Windows Vista
◎重量:約600g*3〜
今のところ工人舎、富士通とか。HP2133は低価格と高性能の中間的な存在な気がする。XPさえ載せて安く売ってくれれば幸せなのに。ソニーはまだか。東芝はやらないのか。
MID系マシン(例:WILLCOM D4等) 搭載CPU Atom(Silverthorne)
WILLCOM D4のような手のひらサイズ?のモバイルインターネットデバイス。熱設計消費電力などが小さくなったのでWindowsやLinuxマシンが400g台から可能に。
海外ではmylo(のでっかいの?)みたいなマシンが、いろいろなメーカーから出るみたいですね。ゆくゆくはさらに小型化してiPhone等のスマートフォンの領域に切り込む予定だそうですよ。いろいろな形態のマシンが考えられるので、スペックもそれに応じて変わりそうですね。
△価格帯:9万円*4〜
?液晶サイズ:5インチ程度
?搭載OS:Windows Vista / Linux他
◎重量:約400g台〜
シャープ、東芝等。業務用では松下も? 海外では海外メーカーも多数。
まあ何が言いたいかといえば、そんなに安いマシンがほいほい出まくる環境ではないのかなということですかね。国内メーカーが(Diamondville)で6万円台っていうのは望み薄な気がしてきた。工人舎はAtom(Silverthorne)で9万円台だったけど、大手は13万円とかで出てきそうな気がするし。国内勢の高性能モバイルノートの25万円とかよりは確かに大分安いわけですけど。