WILLCOM D4をもう少し深く考える。

価格を考える

D4の価格は12万8600円。LOOX UがOffice・無線LANワンセグ無しで139800円だったことを考えればバーゲンプライスなんですよね。HDDやワンセグなど近い構成にすると16万5000円ぐらいになります*1。さらにD4はウィルコムインセンティブも受けられるのでさらに差は開きますね。もっとも新型のLOOX Uが大幅に安価になれば話は別ですが。

EeePCと比較する

ついカッとなってEeePCと比較されがちですが、EeePCは「2台目(サブ)のパソコン」ですが、安い代わりにバッテリが全然持ちません*2LOOX Uの倍のバッテリを積んでるのにバッテリ持ちは変わらないぐらいです。しかも熱を発しまくりでこれ以上小さく出来ません。まぁなんだ、DELLのA4ノートは7万で買えるのに、VAIO Tは20万するじゃないかって言うのに似ている。用途もカテゴリも違うので同じ土俵に載せちゃいかん*3

用途を考える

まず大きさからかんがえて、普通のパソコンみたいに使えないことがわかります。ネットで発表だから忘れがちだけど。LOOX U(5.6型)より液晶が小さい。いやVAIO Type U(4.5型)よりは大きいんですが。机の上に置くと字が小さすぎて見えないでしょう。手に持ってタッチパッドとタッチパネルを利用することになりそうですが、片手で持ってペンでタッチするには本体が重いですw 指タッチは画面が細かくて困難そう。Vistaの拡大機能も使えますが画面は狭くなりますしね。


とまぁちゃんと使い方が考えられるハードモバイラー以外は手を出さない方が無難ですよ。しんどいから。EeePCはその点素人にも手が出しやすかったといえる*4。ネットの字は読めるし、マウスはついてるし。アドエスだって普通の携帯みたいに使える*5=使い方がわかりやすい+安いから売れてるんだろうしね。


真のターゲットは法人(保険外交員とか)なのかもしれないし、適当に買うと痛い目見るかも。動画見たいだけならPSPで、ニコニコ動画ならドコモの携帯でも買えばよろしい。ただのモバイルPCなら他にもごろごろ転がってます。そのどれを使っても出来ないことを10万払ってでもやりたいすごい人向けのマシンです。いかにニッチなマシンか良くわかる。

他のUMPCのことを考える

たとえばLOOX Uの後継機。D4はバッテリ容量960mAhしか無いんですが、数時間(3時間は厳しい?)程度利用可能なようです。Uは2600mAhでカタログ4時間ですから、バッテリ容量が旧Uと新型で同じなら概算して倍ぐらいバッテリが持つかもしれませんね。デカバッテリを使えばかなりのロングライフかも。そう考えるとこれも発表が待ち遠しいですね。


D4は相当とがったユーザー向けのマシンで、でもそういうマシン類の中では頑張ってる方かもわからんね、ということですかね。まあ他のUMPCの様子も見たいところですね。安価な海外製品も飛び出すかもしれませんし。

*1:それでもBluetoothは通常モデルにはつかない

*2:真の意味でモバイルPCではない

*3:EeePCもいずれAtom搭載になるようですが、省電力機能を削って低価格にしたバージョンになる模様

*4:ストレージ容量は16GBのSDHCカード挿せば良いんだよ! 32Gもあるよ!

*5:安定性で言えばポンコツレベルだけど