【最新液晶ディスプレイ ピックアップ】 三菱電機「Diamondcrysta WIDE RDT231WM-X」(impress)

私もこれを導入してみたんですが、なかなか良いです。広視野角パネル(IPSとかVAとか)でマルチメディア対応となると10万円前後を覚悟しなくてはいけなかった(同じ三菱のMDT243WGIIとかEIZOのFORIS FX2431とか)なか、こいつはなんと4万円台です。さらにこの特徴。

◎ 画像エンジンを通しても遅延が1フレーム未満 かつIPSとしては最速の応答速度

最大の売りがこれ。スルーモード不要。最高画質と最高速度の両立が可能。応答速度も速いのでブレも少ない。応答最速モードの反応速度3.8ms(GTG)は速すぎて、動いてる部分は1コマ1コマちらついて見える(フレームレートの低いブラウン管みたい)ほど。OD2モードは1フレームの動きが重要なゲーム向きだと思います。ビデオなどの映像を見るなら初期設定のOD1モードで十分。


一方なぜ安いかといえば

× 1920x1080ドットである

PC用液晶としては1920x1200ドットの方が標準的ですし、PC液晶としては縦が長いほうが有利です。ただしマルチメディア入力でアスペクト比で悩む心配がない(アスペクト比固定機能がついている液晶なら関係ないんですが。)メリットもありますね。

× コンポジット/S端子の映像入力ができない

多くのビデオデッキとかLDデッキとか旧世代のゲーム機とかiPodの映像入力とかできないです。アナログ入力はD-SUBの1系統のみ。D端子入力はD-SUBから専用の変換ケーブルを使っての入力になります。デジタルはDVI-D/HDMI×2の3系統。

× 付属のスタンドが安っぽい

角度調整はできますが、高さ調整はブロックの付け外しのため、細かい調整はできないですし、あまり高くするとややぐらつきます。ちょっと安っぽいなあと思う部分です。しかしレイアウトさえうまく決まれば意識する事は少ないのかなと。

× 広色域パネルではない

カラーマネジメント機能はついてますが、Adobe RGB対応とかではないので写真を極めるとかの用途には向いてないですね。


まんべんなく高性能じゃなくて、押さえるべきところだけ押さえて後はうまく妥協しているという感じなので、うまくはまる人にとってはかなり高コストパフォーマンスのディスプレイだと思われます。発売してすぐだからという事も大きいと思いますが、kakaku.comでも売れ筋1位になってますね。


TIPSとして、動的コントラスト向上機能(CRO)の効き具合がわかりづらいと言う人はECOメーターを表示してみましょう。その状態で暗いシーンのあるDVDやらBDなんかをフルスクリーンで再生する(ロード画面が黒一色のゲームとかでもOK)と、エコメーターがぐんぐん上がっていきます。バックライトが暗くなっている証拠です。どんなシーンでCROが聞いているのかも分かるので楽しいです。


この液晶が気になる人はこちらも要参照。
(善)力疾走 | 三菱「RDT231WM-X」。西川善司がその実力を検証!


しかしまあIPSで3.8msecとか一昔前から考えられない話です。3年ほど前の記事ですらだいぶ違和感を感じる内容になってます。

液晶応答速度&低解像度チェック 複数の液晶ディスプレイを持っている人はこれでチェックしてみると面白いかも。うちの古いTN液晶(RDT158M)だと、20msecを切ったあたりからどんどん差が開いていって、一桁ではブレブレ。