さよならLOOX U & WILLCOM D4
笠原一輝のユビキタス情報局(impress)
情報筋によれば、IntelはすでにMoorestownではWindowsをサポートしないとOEMメーカーに通知しているという。つまり、MoorestownではMoblin Linuxのみをサポートすることに決定したというのだ。
LOOX UやWILLCOM D4のような超小型Windowsマシンは一般的には使いにくかったし売れなかった。Windows 7は(ネットブッククラスのマシンでは動作するだろうが、)より消費電力の小さいクラスのマシンに搭載した場合、著しく動作が制限される可能性が高い。よってサポートしない。後継チップは非Windows環境、Mobile Linuxやドライバを自前で開発する組み込み向けになる。もっとパワフルなiPhoneみたいなのは出るかもしれないが、Windows 7やVista、XPなどは動かない。
つまりLOOX UやWILLCOM D4のようなサイズのWindowsマシンを作るには現行のチップを使うか、ネットブック用のチップを使うかしかなくなり、つまりのところスペックが進化しないか、パワフルにはなるがただのネットブックになるかのいずれかしか無くなる。(少なくともインテルのプラットフォームではそうなる。)*1
WILLCOM D4の進化形が見られなくなりそうなのは残念だが、(プラットフォームとして)売れなかったんだから仕方ない。LOOX Uの開発者インタビューにあった「次期モデルは大がかりな方向性の変更もありそう」という話はここに原因があった可能性がある。
しかし出してしまったチップのサポートはちゃんとやってくれ頼むから。
D4のチップセットである「US15W(Poulsbo)」のドライバは完成度が低く、未だにWMVのアクセラレーションが効かないなどの問題を抱えている
この辺改善して欲しい。ビデオの描画もティアリングがひどく、きれいじゃない。